個性派?アングラ?ダーク?オルタナ?少しマイナーかもな個人的にオススメの漫画

19/04/2019

漫画お好きでしょうか?

ダークとかアングラとか暗い、ちょっとマニアック、マイナー等の漫画を
チョイスしてみました。個人的にはオルタナ系漫画という括りのつもりなのですが、
あまり一般的に呼ばない様子なので上記のようなキーワードに
興味のある方向けです。
この中のどれか好きor知ってるとかだと他のもハマるのではないかなと思っております、
多分多少人を選ぶ、というか若干クセがある物を選んだつもりなので
一般的な受けは悪い物が多いと思います。参考になりましたら幸いでございます。

余談

一応ジャンプ系とかも普通に読みます。
割と最近ナルト頑張って読破しましたが逆に苦行のように感じたのは置いておいて。

RIN (新井英樹) 全4巻

RIN

ボクシング漫画です。
新井英樹さんは多分ワールドイズマインが一番有名かと思いますが、
RINもかなり好きなのでおすすめしてみます。

作者の方の作品共通の魅力は、登場人物のリアリティーなのかなと個人的に思っています。
軽くでてくるような人物まで描写が細かい。
偽善とか暴力とか不道徳とか欲望とかがむき出しな感じ、個人的にTHEオルタナ漫画です。

一言で言ってしまうと北海道の少年がボクシングの世界王者になるって話なのですが、
(少年時代はSUGARで描かれています)
よくありがちな主人公が強敵に出会って、トレーニングの末やっとの思いで倒してヤッターという展開ではありません。
色々どこが魅力とは捉えずらいのですが、
ざっくりいうと主人公が天性の才能を持つボクサーなのですが、
主人公の天才故の孤独や苦悩がメインのテーマなのかなーと思っています。

ボクシングなんてしなきゃよかったよっ!!

少年期のシュガーも面白いです。

ヒメアノ~ル (古谷実) 全6巻

サイコ・シリアルキラーの話です。
作者の方はヒミズが一番有名かな、稲中?
ヒミズ以降は大体読んでいます。

根本のテーマみたいなのは近しいような印象ではありますがどれも好きです。
逆に稲中はラーメンとかに置いてあるボロボロのやつ以外ほぼ読んだことないです。
ヒミズ初めて読んだのが中学か高校生ぐらいの頃だったと思うので、こんな暗い話があるのかってビビってた気がします。

暗い話が苦手な人は控えましょう

でも今回はヒメアノ~ルです。
森田剛さん主演で映画化もしてますね。
当時まだ付き合い始めの妻と見にいきました。
今思うとなかなかなチョイスしたな。

漫画だと最初誰が主人公かよく分からない感じで始まります。
シリアルキラー森田(正一)のコントロール出来ない欲求とか焦燥・苦悩がテーマなつもりで読んでいたんのすが、
映画だとどうもバイオレンスとか狂気っぽい表現にフォーカスが当ってるような気がして個人的には、漫画の方が好きです。

中学の時の帰りにさ…オレは完全に…”フツーじゃない”って気づいた日の事…
泣いちゃったよ…

ウルトラヘブン(小池 桂一) 既刊3巻

ドラッグ漫画です。
ペーパードラッグとかサイケデリックコミックなんて異名がついてます。

内容としてはざっくり言うとひたすたら主人公がブッとんでるだけなのですが、
まー何とも言えない魅力です。夢か現実か、空想かバーチャルか。みたいな。
舞台は近未来なのですが、世界観とかが海外とかで映画になってもいいような。
絵の表現もサイケデリックでブッとんでます。

ストーリもあって無いような内容なのですが、妙に惹きつけられる物があります。
因みに未完で、2010年ごろに出た3巻が最新刊の様子です。

クスリ駄目、ゼッタイ

ドロヘドロ(林田 球) 全23巻

これはなんていうんだろう、ダークファンタジーって呼ばれてるのかな?
調べてて気づいたけど割と最近完結したらしくアニメ化もするらしい。
話それますが、ある程度歳いってから見たものってすぐ忘れる。
また新鮮な気持ちで楽しめるのでいいよう悪いような。

が面白さは間違いないと思うのでオススメです。
サイバーパンクな世界観で結構無骨(いい意味で)な印象なのですが、作者は女性?らしいとの事。
出てるキャラやモチーフはダークだったりグロっぽい物もあるのですが、どこか軽快で楽しげでポップな感じもあるなので気楽に楽しめると思います。
僕もまだラストまで見てないのでこれから時間見つけて読みます。
主人公カイマンの謎とか伏線があったと思うので楽しみです。

それが……ドロヘドロ!

神々の山嶺(夢枕獏×谷口ジロー) 全5巻

神々の山嶺

原作は夢枕獏さんです。小説はどうもページが進まないタイプなので未読ですが、とりあえず漫画版は面白いです。
小説もチャレンジしてみようなかな。
映画にもなっているのですが、評価は様々っぽいですが見てないので特には触れません。
山嶺と書いて”いただき”読みます。

内容としては、山(登山)一筋に生きる男の生涯、とそれを追うカメラマンのストーリーです。
男っていうより”漢”って書く方がしっくりきそうな雰囲気の主人公の一匹狼山屋のハードボイルドな生き様を描いています。

山屋って言い方がかっこいい。

谷口ジローさんの絵も硬派な絵面と書き込み具合が非常にマッチしていると思います。
ソファでゴロゴロしながら読んでると、ひたすら山に打ち込む姿に
”あかんあかん!自分も頑張らな!”と心打たれます。

そこに山があるからじゃない。ここに、おれがいるからだ。ここにおれがいるから、山に登るんだよ。

セキセイインコ(和久井健) 全5巻

セキセイインコ

作者の代表作だと、新宿スワンが一番有名かと思う、
新宿スワンがそうだという事ではないのですが、仄暗〜い漫画は好きなのだか、
バイオレンスとか暴力自体にフォーカスが向いていると
個人的にイマイチ入り込めない所があります。

セキセイインコはそういったな要素は薄く、
超能力とかが絡んでくるような結構SFしてる設定です。
雰囲気もドリーミーな感じ。

筋というか始まりとしては記憶喪失の主人公が記憶を追ってくミステリー的な展開。でよいと思う。
個人的にはストーリーも非常に面白いのだけれども、情報探ってみるとどうも打ち切りっぽい雰囲気です。
ヒットメーカーなので、色々難しい所や事情があるのでしょうか、惜しまれます。

ねじ式 つげ義春

天才シュールレアリスム漫画や“純文学”ならぬ“純漫画”
と評価されるつげ義春さん。
シュールレアリスムと言われるだけあって
ほんと良く分からない、分からないけどクセになる。的な感じです

まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった。

ZERO(松本大洋) 全2巻

松本大洋といえば一番有名なのは多分ピンポンだと思う。
ピンポンは間違いなく名作だと思います。
松本大洋読んだこと無いって人はとりあえず
ピンポンがおすすめ。起承転結もわかりやすくて読みやすいし面白い。

ONE PIECEの尾田栄一郎先生に
「松本大洋は天才。努力だけではあの漫画は描けない」
と言わしめたらしい作品

ワンピースも10数巻ぐらいまではすんごい面白いんだけどそれ以降は…
と個人的には思っております。

なのですが、それ以外で何かひとつとなると個人的には
ZEROです。
ボクシング漫画&天才ボクサーの話。

ストーリー開始時点ですでに
世界チャンプ10年無敗(ZERO)の主人公
五島雅とトレーナー荒木の話。

天才ゆえの孤独をハードボイルドに描いています。
RINとフォーカスの当て方が似てますが
どちらも好きです。かっこいい。

松本大洋はナンバーファイブ 吾あたりで当時はちょっとついていけなくなって、
その後の作品は見れてないけどどっかで時間作ってみたいなとは思っております。

上下巻で2巻でまとまっているので
サクッと読めるのもいいです。

花がいい…
次、生まれるときは花がいい…
そうしたら荒木、お前は隣に咲いてくれ…

チ。−地球の運動について−(魚豊) 全8巻

地動説についての話。
天動説とか地動説の事は詳しく無いので知ってる人が何というかは別として
ストーリーとしてはほんとにそうだったんじゃないか。と思っちゃうのリアリティ。
だけどまったくのフィクションらしい。すごいなぁ。

特定の主人公というのがいないのですが
天動説をおびやかす地動説を立証しようとすると
異端として拷問・処刑されてしまうという背景の中
各年代毎に命がけ・命と引き換えにでも
信念を引き継いでくという熱めの展開です。

しいていえば
異端審問官として各年代毎の主人公を追い詰めていく
ノヴァクさんが裏主人公的なポジションだと思います。
彼は彼なりの正義を持って真面目とは言えないながら
仕事に取り組んでいくのですが(処刑していく)
後半で自らの行いを思い返すシーンが個人的に印象的です。

私は、この物語の悪役だったんだ。

天国大魔境(石黒正数)

多分それでも町は廻っている
で有名な作者の連載中作品

それまちは個人的には見てるときは
ただのほのぼのギャグマンガだと思ってたぐらい
実はさりげなくですが時系列とかで伏線だったりがすごく凝ってて
読み直すと新たな発見があったりするギミックというかトリックが
きいた作品だと思います。

本作は割としっかりしたSFよりの作品。
で崩壊した世界での散策と研究施設での
2つの場面でストーリーが進んでいきます。
終末世界的な舞台はAKIRAっぽい印象も感じたり
+ギャグっぽいほんわかした要素+伏線いっぱい
のミステリーって感じで続きが気になります。どうなってくのか楽しみです。

血の轍(押見修造)

多分惡の華が恐らく一番有名であろう
押見修造さんの連載中作品です。

テーマは毒親!すごい所に目をつけるなぁ。と思いました。
親ガチャなんて言葉が流行ってるので戦略的な物かもしれませんが
ただの一般読者なので知らんけど
殺人未遂・記憶障害とネガティブオンパレード
苦悩連続みたいなストーリです。

作中、母親も主人公も見た目が整った雰囲気で描かれてるのですが
結構話進んだ所で実は主人公の心のフィルターを通した姿。という描写があって
おお、となりました。

後肉まんとあんまんどっちがいいん?と母親がが息子に聞くシーンが結構あって
個人的に最初は幸せそうな家庭の風景的な感じに捉えていたのですが
話を進めていく程、何かこの部分が徐々に
怖さというか不条理さという物をなんとなく感じました。
面白いです。

肉まんとあんまんどっちがいいん?

最強伝説 黒沢(福本伸行) 全11巻

福本伸行さんというと
カイジやアカギ等のギャンブル漫画が有名かとおもいます。

アカギは麻雀が分からないっていうのうもあるのか
あまりページが進まなくてやめてしまったりってのものあるのですが、

僕自身ギャンブルはやらないもののカイジは好きなのです。(沼編までは)
ギャンブルに苦手意識がある人でも楽しめると思うので未読の方はぜひおすすめします。

で、最強伝説 黒沢は作者の作品では
めずらしくギャンブル絡みでないから?か評価は色々っぽいですが
個人的には結構好きなので紹介してみます。

ざっくりいうと仕事もプライベートも冴えない
人生これでいいのかと漠然とした疑問を抱えて過ごす
中年がオヤジ狩り的なトラブルに巻き込めれたり
しつつも孤軍奮闘する姿を描いております。

自分の歳は今でも黒澤さん程はいってないので
何となく昔のお金も時間も無いフリーターの頃の事などと重ねたりしてですが
不安や、焦燥感、妬み、矜持、等の共感ポイントがそこかしこに登場して
頑張れ黒澤さん!という気持ちですらすら読み進められます。

何を守っている…?
それは、命より大事なものなのか…?

僕はまだ見れてないですが続編の新黒沢 最強伝説の方も出ているみたいです。

勇者たち(浅野いにお) 全13巻

サブカルクソ野郎御用達のイメージがある
浅野にいおさんですが僕もそこそこ読んでます。だって面白いんだもん。
そんな僕も多分サブカルクソ野郎なのでしょう。

ちょっと脱線するけどサブカルって概念自体最近薄まってるというのをどっかで見た気がする。現在はメインストリームって物があんまりはっきりして無いのでサブもクソも無いんだとか

で、作者の代表作というか有名なのではソラニンかと思う。
ソラニンとかは本人も大衆向け?に書いてると
言ってたような気もするようなような?
なのでまずはおすすめです。普通に面白い感動作です。

あとはおやすみプンプンが有名かと思う。
鬱屈した少年〜青年の話だと思うけど擬人化?の逆というか
プンプンという可愛らしいキャラクターを通して描かれるので
不思議な雰囲気で読めます。

プンプンもそうだけど
勇者たちも何か仕組みを凝らした作品です。
ギャグっぽい雰囲気で書かれてるけど
個性豊かな可愛いキャラクターが織りなす
狂気とか皮肉とか風刺っぽい内容になってます。

敵がいるから仲間がいるのか、
仲間がいるから敵がいるのか。
わからなくなってきました。

同じ月をみている(土田世紀) 全7巻

少々ネタバレになってしまうけど
作中宮沢賢治の雨ニモマケズが引用されます。

そんな雨ニモマケズの詩を体現したような主人公ドンちゃんを
取り巻く人間のヒューマンドラマという感じです。

サウイフモノニ僕もなりたいとは思いますが
正直これだけ聞くとと偽善ひしめくご都合主義な
ありきたりな話になりそうですが

主人公は聖人君子ですがドンちゃんは以外はいい人も悪い人も
豪快だったり卑屈だったり狡猾だったりお節介だったり無関心だったりと
非常に人間くさいのでなんとなく
リアリティある泥臭い人間ドラマって感じで楽しめます。

どんな…死に方でも…俺には…残るものがあるよ…
何から逃げなくちゃいけないの…?

岸辺露伴は動かない(荒木 飛呂彦) 全2感

ジョジョの奇妙な冒険は僕の少年時の記憶では毎度ジャンプの背表紙近くでいつ打ち切りで
終わってしまってもおかしくない感じだった印象なのですが
最近は女性にも人気があるとかで、すごいもんですね。

個人的にもジョジョはもちろん好き。有名なのであんまり説明も不要かと思いますが
個性って何?って説明をするのにピッタリの作品だと思います。
セリフ回し・構図・絵のタッチ・妙な擬音とか突拍子無い展開・発想など
圧倒的オリジナリティ!
ジョジョに影響うけたんだろうな〜って漫画は結構見かけるけど
ジョジョみたいな漫画は他には無い。と思う。

個人的には5部が一番好き。

そんなジョジョの奇妙な冒険のスピンオフです。
4部で登場する岸辺露伴が体験する奇妙な短編ストーリー。
まぁもうほぼジョジョです。ただスタンドが主軸では無い構成にはなってる?かも
本編追ってるだけで見逃してる方もいると思うので見たことない人はぜひどうぞ、
期待を裏切らないジョジョワールドが楽しめます。

「時」は今だッ「場所」はここだッ何が起ころうがそれは運命の一部だッ

随時追記・更新する予定です。

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